太田 敏彦
最新記事 by 太田 敏彦 (全て見る)
- バーピー運動で腰を痛めた人必見!正しいやり方と腰痛予防の3つの方法 - 2022-11-04
- デッドリフトの正しいフォームを解説!腰を痛めないための5つのコツ - 2022-08-14
- これで回復効果UP!デッドリフトで腰を痛めたときの3つの対処法 - 2022-07-06
おしりを鍛えることで得られる効果といえば、どんなことが思い浮かびますか?
まず真っ先に思い浮かぶのは、ヒップアップ効果ですね。
10人中ほぼ10人がこのように答えるのではないでしょうか。
そのため、ヒップアップしたい人は、一生懸命おしりを鍛えますが、そうでない人は、そこまでモチベーションがわかない人も多いと思います。
しかし、おしりを鍛えることで得られる効果は、なにもヒップアップだけではありません。
今回は、おしりを鍛えることで得られる効果を5つご紹介していきます。
これを読めば、あなたも今すぐおしりを鍛えたくなること間違いなし!
おしりを鍛える代表的な効果といえばヒップアップが一番!
「おしりの形を変えたい!」
「ヒップアップして、太ももの境目を作りたい!」
そう思って、おしりを鍛える人は多いのではないでしょうか。
おしりを鍛えている人のほとんどは、このヒップアップ効果を期待してトレーニングをするのですが、最近は女性だけではなく、男性でもおしりを鍛える人は増えています。
パンツをかっこよく履きこなしたり、スーツをかっこよく見せたり…
男性・女性問わず、おしりを鍛えるヒップアップ効果は、気にしている人であれば、欠かせないものでしょう。
おしりを鍛えることで、シルエットは確実に変えることができます。
ただ、おしりは身体の後ろ側にあるため、よっぽど意識しないと見ないため、そこまで気にしている人がまだまだ少ない部位でもあります。
しかし、人から見られやすい部位である上に、おしりのシルエットが全身のイメージに及ぼす影響も大きいので、まずは一度、鏡でチェックしてみてください。
もしあなたが、自分のおしりを鏡をみて、もっとかっこよくキレイにしたいのなら、積極的に鍛えていくことをお勧めします。
おしりを鍛えることで足が細くなる効果も!
これは意外と知られていないかもしれませんが、おしりを鍛えることで、足が細くなる効果もあります。
おしりを鍛えて、なんで足が細くなるの?と疑問に思う人もいるかもしれません。
もちろん、おしりを鍛えて、筋肉がついたから、足が相対的に細くみえるといった理由ではありません。
これには、ちゃんとした理由があります。
それは、おしりの筋肉がついて、正しく使えるようになることで、足の負担が減るからです。
よく下半身太りで、なかなか足が細くならなくて悩んでいる人がいますが、なぜ脚やせしないのかというと、日常生活で歩いたり、階段を登ったりなど、普段行なう動作で、おしりを使えていないのが原因の一つです。
おしりを使えていないから、太ももなどの足の筋肉ばかりに負担がたまり、太くなってしまうんですね。
しかし、おしりに筋肉がついて、正しく使えるようになると、その分足(太もも周り)の負担は減ります。
ですから、おしりを鍛えることで、足が細くなる効果もあるので、なかなか下半身が痩せにくい人は、『足を細くする』ことを考えずに、『おしりを使えるようにする』ことを考えてみましょう!
おしりに筋肉がつくとダイエット効果もアップ
さて、おしりを鍛えることで得られる基礎代謝アップ効果について、説明していきますね。
簡潔に言ってしまうと、おしりに筋肉がつくと、ダイエット効果が高まるということです。
すごく簡単そうに聞こえるのですが、一番誤解を生みやすいと思うので、少し説明をつけ加えておきますね。
なぜなら、一般的には、筋肉がつけば基礎代謝が上がって、脂肪が燃焼しやすくなると考えられているからです。
もしかしたら、これを読んでいるあなたもそう考えているのではないでしょうか。
しかし、実際のとこおrは、筋肉がついても、基礎代謝にあまり影響しないことが最新の研究で分かっています。
筋肉が関係する基礎代謝の割合は、全体のせいぜい20パーセント程度なんですね。
実は、ほとんどの基礎代謝は、内臓などの器官による影響が大きいんです。
ですから、そもそも筋肉の基礎代謝に関係する割合が、基礎代謝全体の20パーセント程度しか影響しなのに、ほんの一部位である、おしりを鍛えたところで、基礎代謝に及ぼす影響は、ごくごく微々たるものというわけです。
じゃあ、なぜおしりを鍛えることで、ダイエットや脂肪燃焼効果につながるのでしょうか?
それは、おしりを鍛えることで、活動代謝が上がるからです。
ちょっと具体例を出して説明していきますね。
例えば、1日に歩く歩数が、平均7,000歩だとします。
ここで質問ですが、同じ7,000歩であれば、誰が歩いても、はたして同じ消費カロリーだと思いますか?
おしりを正しく使って、しっかり地面が蹴れている人が歩く7,000歩と、おしりの筋肉が衰えていて、地面を蹴らずになんとなく歩いた7,000歩。
どっちが、より活動的かは聞くまでもありませんよね。
多くの人が、おしりを鍛えることで、
『前よりも歩くのが楽になった』
『駅などで階段を登るのにも、心理的負担がなくなった』
という効果を実感しています。
おしりを鍛えれば、身体を正しく使えるようになるので、それによって日常生活のちょっとした動作さえも効果的なトレーニングになり得ます。
歩くのが、億劫になっていたり、体力がなくなったと感じている方は、おしりを鍛えることから始めてもいいかもしれませんね。
おしりの筋肉を鍛えると姿勢改善効果も期待!
このサイトでも、また実際のトレーニング指導するときでも、姿勢は、『筋肉バランスの成績表』だということを、いつも一貫してお伝えしています。
せっかくなので、これについて説明しておくと、私たちは、普段なにげなく、自分や人の姿勢を判断していますよね。
例えば、
『いつも写真に映る自分を見ると姿勢が悪いなぁ』
『あの人はいつも姿勢をキレイに保っていて、素敵だな』
誰もが一度は、こんなことを思ったことがあるのではないでしょうか。
私たちが、このように姿勢を見て、良いか悪いかを判断するとき、なにげなく判断しているわけでありません。
私たちは、姿勢が良いかどうかを、無意識のうちに、『身体の骨格』を見て、判断しています。
例えば、背中が丸まっていて、姿勢が悪いと判断するのは、『身体の背骨』をみて、そう思っているんですね。
背骨には、前後・左右、色々な筋肉が付着していて、それらの筋肉の強弱バランスによって、背骨のポジションが決まります。
背骨に限らず、どの骨にも基本的には筋肉がくっついているので、そう考えると筋肉の強弱バランスによって姿勢が作られているんですね。
ですから、姿勢が悪ければ、『姿勢を悪い方向へ引っ張っている筋肉が、他の筋肉に比べて強い』ということですし、姿勢がよければ、『筋肉のバランスが取れている』ということになります。
そのため、もしおしりの筋肉を鍛えずに、おしりの筋力が衰えてしまうと、周りの筋肉とのバランスも崩れてしまい、姿勢が悪化してしまいます。
例えば、反り腰はおしりの筋肉が相対的に弱くなっているのが原因の一つだったりします。
おしりの筋肉は、私たちの姿勢に大きく関係してくるので、全身の筋バランスをみながら、バランスよく鍛えて、姿勢を改善していきましょう。
おしりを鍛えると腰や膝のケガのリスクを軽減する
では、最後のおしりを鍛えたほうがいい理由について、説明していきますね。
おしりを鍛える効果として、腰痛や膝の痛みなどを改善する効果や、そのような疾患リスクを低くする効果があります。
なぜなら、これまで説明してきたように、おしりの筋肉が日常生活でおこなう動作に関係する割合はとても多く、おしりがうまく使えていないと、腰や膝への負担が強くなってしまうからです。
もう少し説明をしておくと、私たちは、重力下で生きていますよね。
そのため自分の体重を筋肉で支えなければいけません。
立ったり、歩いたり、走ったりするときに、もっとも使うべき筋肉の一つであるおしりの筋肉が弱っているとどうなるでしょうか?
おしりの筋肉が衰えているからといって、体重を支えなければいけないことに変わりはないですよね。
そして、おしりの筋肉が弱くなった分は、どこで支えなければいけないのでしょうか?
その分は、他の筋肉や関節で支えなければいけなくなるのは、容易に想像できます。
さらに、おしりの筋肉が衰えることで、身体の使い方や動作パターンなども崩れてしまいます。
これによって、さらにおしりの筋肉が使われなくなり、どんどん負のスパイラルにはまり混んでしまいます。
おしりを鍛える効果は、何も見た目だけではなく、こういった実用的な、私たちの生活、ひいては人生の質を決める健康にも大きく影響してきます。
積極的にトレーニングメニューに組み込んで、おしりを鍛えていきましょう。