太田 敏彦
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いまやフィットネス器具の代表的なツールと言っても過言ではないストレッチポール。
だいたい、どのフィットネスジムにも一つは置いてあり、また自宅に一つ持っているという人も多いのではないでしょうか。
ストレッチポールには様々な効果がありますが、猫背改善にもとても効果的なフィットネスツールです。
そこで、ここでは、猫背改善するためにどのようにストレッチポールを使ったらいいのか、おすすめのストレッチポールエクササイズをご紹介していきます。
なぜストレッチポールが猫背にいいのか?
ストレッチポールをご存知ですか?
長さが98cmほどある円柱のフィットネス器具です。
使い方としては、上に乗って、上向きで寝るのが一般的です。
ストレッチポールは、円柱という形状であるため、寝た時に、背骨などの中心部以外、特に肩周りなどは、地面に接していません。
そのため、ストレッチポールの上で寝ることによって、下の写真のように、肩周りは、重力によって地面に引っ張られていきます。
つまり、猫背で巻きがちになっている肩や、縮こまっている肋骨周りや胸部を開くことができ、猫背の姿勢を改善することができるんですね。
今は、パソコンやスマホなどがとても普及しているので、どうしても肩が巻いていたり、上背が丸まってしまいがちです。
猫背が気になる人も、そうでない人も、積極的に利用していきましょう。
次からは、具体的なストレッチポールの使い方をご紹介していきますね。
ストレッチポールで猫背を改善するためのマストエクササイズ5選
ストレッチポール・ダイアゴナルポジション
まず一つ目のストレッチポール に乗っておこなうエクササイズは、ダイアゴナルエクステンションです。
このエクササイズは、片手と反対側の片足を伸ばして、深呼吸をするというもの。
とても簡単ですよね。
手や足を伸ばすことによって、姿勢を改善する効果がより一層高まります。
なぜなら手を伸ばすことで、縮こまっていた胸郭まわりが広がり、また、足を伸ばすことで、股関節の前側の付け根を伸ばしていく効果が期待できるからです。
ちなみに股関節の前側の付け根は、「座る」という姿勢が長くなっている現代社会においては、特に縮まりやすい部位なんですよね。
地面に寝て、足を伸ばすだけでは、付け根を伸ばすことはできませんが、ストレッチポールの高さ分だけ、足の位置が後ろにいくため、それによって姿勢の改善効果が期待できます。
ポジションを取ったら、あとは寝るだけですが、意識するポイントを一つお伝えするなら、呼吸を深く取ってください。
もしストレッチポールに乗る機会があるのであれば、その都度やっておきたいエクササイズになります。
ストレッチポール・ショルダーアブダクション
さてここからは、動作を伴うエクササイズをご紹介していきますね。
続いて、ご紹介する猫背改善のストレッチポールエクササイズは、ショルダーアブダクションです。
これは、ストレッチポールの基本ポジションから、ゆっくり手を身体の横側に大きく広げていく動作を行ないます。
ポイントは、肘を曲げずに、出来るだけ大きな円を描くように、動かすことです。
このエクササイズも、手を広げていくにつれて、猫背で縮こまっている胸郭まわりを広げることができるので、とてもおすすめのエクササイズになります。
胸を広げるようなイメージを持ちながら、ゆっくりと行なっていきましょう。
ストレッチポール・エアープル
では、3つ目の猫背改善のストレッチポールエクササイズをご紹介していきます。
次にご紹介するエクササイズは、ストレッチポール・エアープルです。
このエクササイズは、ストレッチポールに寝た状態で、腕を天井に向けて伸ばして、肩甲骨を伸ばしたり、そこから、下の写真のように、肩甲骨を寄せたりするエクササイズです。
猫背は、背中が丸まっているため、肩甲骨も通常よりも離れていることがほとんどです。
そのため、腕を天井に伸ばしたところから、意識的に肩甲骨を寄せたり、ストレッチポールを挟み込むようにすることで、猫背改善効果をより期待することができます。
こちらもストレッチポールに乗ったついでに、必ずやっておきたいエクササイズです。
ストレッチポール・バックエクステンション
ここからは、ストレッチポールに乗った状態ではなく、ストレッチポールを利用することで、行なっていく猫背改善エクササイズをご紹介していきます。
ここからは、エクササイズというよりは、トレーニングといった方がいいでしょうか。
猫背で特に大切なポイントの一つとして、胸部と上背部の筋バランスの崩れが原因としてあります。
つまり、上背部の筋肉が弱いことで、背中が丸まってしまっているんですね。
そのため、上背部の筋肉を鍛えてあげることが猫背改善においては、有効になります。
そこでおすすめしたいトレーニングが、ストレッチポール・バックエクステンションです。
通常の背筋トレーニングに比べて、肩甲骨を大きく動かすトレーニングなので、猫背が気になる人は、必ずやっておきたいトレーニングです。
やり方は、下の写真のようにうつ伏せで寝て、ストレッチポールの上に、前腕部を乗せてセットします。
そのセットポジションから、ゆっくり胸を浮かせていくと同時に、ストレッチポールを回して、肘を引いていきましょう。
ストレッチポールを顔の下くらいまで引き寄せたら、ゆっくりとセットポジションまで戻していき、これを繰り返します。
頑張りすぎて、腰が反るほどまでに身体を持ち上げてしまうと、腰に負担がかかってしまい、腰痛リスクが高まります。
というか、そもそも猫背は、上背にアプローチするのが基本なので、「高くあげる」というよりは、「胸を反らす」ことを優先させて行なっていきましょう。
そうすることで、腰痛リスクを抑えながら、猫背改善効果がより高まりますので、このポイントを意識しながら、取り組んでみてくださいね。
ストレッチポール・アームバックレイズ
では、最後の猫背を改善するストレッチポールエクササイズをご紹介します。
最後は、ストレッチポール・アームバックレイズです。
このエクササイズは、座った状態で行ないます。
ストレッチポールを後ろにおいて、姿勢をできるだけまっすぐに保ってください。
そして、ストレッチポールの両端を持ち、ゆっくりとストレッチポールを持ち上げていきましょう。
このときに、背中が丸まらないように、姿勢を保ちながら、胸を開いていくように行なっていきましょう。
これも、猫背で固まっている胸を開きながら、背中の筋肉をほどよく使うことができるので、とてもおすすめのエクササイズです。
ポイントは、姿勢が丸まっていると効果が薄れてしまうので、背骨だけではなく、骨盤を起こして、まっすぐに身体を保って行なっていくこと。
ぜひやってみてください。